周到に考え、実行は快活に動く。

2011年12月06日

周到に考え、実行は快活に動く。

おはようございます。朝の読書から、佐藤一斎の′『言志四録』から、

物事を考える場合には、周到かつ綿密でありたい。そして実行する段になったら、手軽に軽快にやりたいものだ。

事を慮るは周詳ならんことを欲し、事を処するは易簡ならんことを欲す。(『言志録』26条)

 人は、思うばかりで実行できない。実行はできるが、考えが浅い。軽挙は、目立つが考えがないと、効果も薄い。行動は、周到に調査し、思考の限りを尽くし、決断に至ったなら、一気に済ませることが大事です。決めたことを、うしうじ実行出来なけば、リーダーとしての信頼は得れない。

 佐藤一斎は、幕末期の志士たちに、大きな影響を与えた、幕臣の儒家です。佐藤一斎は、朱子学を表向きは教え、私塾では陽明学を教授したと言われる。当時の日本の憂いを感じて、陽明学の必要性を感じていたのかも知れない。
 今、日本に必要な学問は、至誠と陽明学の実践なのかも知れないと、揺れる日本政界を見て考えます。

*参考資料:坂井昌彦著『佐藤一斎「人の上に立つ人」の勉強』より


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Posted by ノグチ(noguchi) at 17:29│Comments(0)日々の心がけ
 
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