心がほっとする日本の名詩100から「雑草」

2016年08月18日

心がほっとする日本の名詩100から「雑草」

〜人間は、まさに“雑草のごとく”のたくましさがあります。〜

久しぶりに東日本大震災後の心の問題を取り上げたNHK-BSの特集「風の電話」の再放送を見ました。ふと、金子みすずの『私と小鳥と鈴と』の最後のフレーズ「みんなちがって、みんないい」の言葉を思い出した。

その詩が最初の詩として取り上げである本『心がほっとする日本の名詩100』を、ほんと久しぶりに開きました。読みながら、20日深夜から21日未明の大雨に、最初は驚きましたが、とにかく、目の前の課題を、あらゆる知恵を絞って行動しました。

日々続く自然災害、とても尋常しゃないと思います。これを乗り切る知恵の詩を読み、“ハッ!” としました。

(以下、『心がほっとする日本の名詩100』より)

「雑草」
〜大関松三郎作〜

おれは雑草にはなりたくないな、
だれがもきらわれ、
芽を出しても すぐにひっこぬかれてしまう。
やっと なっぱのかげにかくれて 大きくなったと思っても
ちょこっと こっそり咲かせた花がみつかれば
すぐ「こいつめ」とひっこぬかれてしまう
だれからときらわれ
だれからもにくまれ
たいひの山につみこまれて くさっていく
おれは こんな雑草にはなりたくないな
しかし どこから種がとんでもくるんか
取っても 取っても
よくもまあ たえないものだ
かわいがられている野菜なんかより
よっぽど丈夫な根っこをはって生えてくる雑草
強い雑草
強くて にくまれもんの雑草
(以上、本より転載)

自然界を人間の営みに合わせるように変化させてきました。人間は、まさに“雑草のごとく”のたくましさがあります。これからも、天変地異が何度も起こることでしょうが、その度に悲しみに打ちのめされることがあろうが、立ち直らなければなりません。



Posted by ノグチ(noguchi) at 20:53│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。