孝行で親を深く愛している者は、物腰や態度がおだやかである。〜礼記〜

2016年08月14日

孝行で親を深く愛している者は、物腰や態度がおだやかである。〜礼記〜

休憩に読んだ、中国古典の解説書に気づきをいただきました。

「孝子の深愛ある者は必ず和気あり。和気ある者は必ず愉色あり。愉色ある者は必ず婉容あり」(礼記・祭義)

【現代語訳】
孝行息子で親を深く愛して自分を者には、必ず和気がある。和気がある人は、必ず楽しい表情をしている。そういう人はまたきまって物腰や態度がおだやかである。
(引用、守屋洋訳編『大学・中庸』より)

和気はおもずから顔つきや態度に滲み出てくる。それがまた、和らいだ雰囲気をかもし出して、まわりの人々をなごませる。したがって、そういう人のまわりには人が集まってくる。こういう和気とは、孝行息子だけでなく、すべての社会人が身につけたい気持ちの持ち方と言えます。

和気は、その人の気持ちの持ちようで変わることも可能です。その根底にあるのは、人を思いやる心、温かい心があれば気持ちも和やかなものになってくる。

これとは逆なのが、心の冷たい人である。その冷たさがおのずから顔つきや態度に滲み出てきて、人を遠ざけてしまう。
(以上、『大学・中庸』より抜粋)




Posted by ノグチ(noguchi) at 09:34│Comments(0)
 
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